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第57回全同志社メサイア演奏会
客演紹介


山下 一史(指揮)

1977年桐朋学園高校音楽科に入学。チェロを井上頼豊氏に、指揮を尾高忠明、小澤征爾、秋山和慶、森正の各氏に師事。 1984年桐朋学園大学を卒業後、ベルリン芸術大学に留学、1986年デンマークで開かれたニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝。 1985年12月からカラヤンの亡くなる1989年まで彼のアシスタントを務めた。1986年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会で、急病のカラヤンの代役として急遽ジーンズ姿のまま「第九」を指揮し、話題となる。その成功以来、ザルツブルク・フィングステン音楽祭でカラヤンのスタンバイ指揮者として契約。ヘルシンボリ交響楽団(スウェーデン)の首席客演指揮者を務めた。 日本国内では1988年に「若い芽のコンサート」でNHK交響楽団を指揮してデビュー。その後、オーケストラ・アンサンブル金沢プリンシパル・ゲスト・コンダクター、九州交響楽団常任指揮者、大阪音大ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団常任指揮者を歴任。2008年4月より同団名誉指揮者。2006年4月からは仙台フィルハーモニー管弦楽団に指揮者として迎えられ、2009年4月から2012年3月まで同団の正指揮者を務める。 また、シューマン作曲歌劇「ゲノフェーファ」日本初演や、水野修孝作曲歌劇「天守物語」など、オペラ、オーケストラの両面において着実な成果を積み上げている指揮者として、ますます注目を浴びている。 2016年4月より千葉交響楽団音楽監督に就任。「おらがまちのオーケストラ」をスローガンに、千葉県民一人一人に愛されるオーケストラをめざし、オーケストラの一層の発展に努めている。 また、東京藝術大学音楽学部指揮科教授として後進の育成にも心血を注ぐ。 2022年4月より愛知室内オーケストラ音楽監督、大阪交響楽団常任指揮者に就任。


松下 悦子(ソプラノ)

同志社女子大学音楽学科声楽専攻卒業後、ドイツ・カールスルーエ音楽大学声楽学科を修了する。在独中、ヘルムート・リリングのもとでオラトリオ、カンタータなどの演奏・録音に参加する。帰国後、歌曲、オラトリオ、教会音楽を中心に幅広く活躍。定期的に開いているリサイタルでは、企画性の高いプログラミングと歌唱力が高く評価され、大阪文化祭本賞(1996)、音楽クリティック・クラブ奨励賞(2000)藤堂音楽褒賞(2002)を受賞。 第39回オランダ・ヘルトーゲンボス国際声楽コンクール歌曲部門第3位(1位なし)及びオランダ音楽賞受賞(1992)、第63回日本音楽コンクール声楽部門第2位受賞(1994)など、国内外の声楽コンクールに入賞している。 音楽CD出版では、N&F社のmolt fineから今までにない斬新な企画の近代ドイツリート曲集「ein Tagめぐる時めぐる思い」(2008)や、ナミ・レコード社ライヴノーツからは「木下牧子歌曲集 太陽は空の中心にかかる」(2017)をリリースしており好評発売中である。 現在、同志社女子大学教授。日本シューベルト協会理事。



永松 圭子(アルト)

京都市立芸術大学卒業。同大学大学院音楽研究科修了。90年京都音楽協会賞受賞。94年第10回新・波の会日本歌曲コンクール第2位受賞。ドイツリート、日本歌曲、童謡唱歌のコンサートやリサイタルを行い、バッハの声楽作品を始めとするバロック期から、古典、ロマン派、近代に至る宗教曲のソリストとして合唱団、オーケストラとの共演を重ねている。また邦楽器との共演や、日本歌曲の新作初演も数多い。合唱指揮者としても活動、管弦楽付きの作品も指揮している。23年4月のJ.S.バッハ『マタイ受難曲』公演(マタイ・プロジェクト主催)は記憶に新しい。日本歌曲関西波の会、日本歌曲協会、日本シューベルト協会、神戸フォーレ協会会員。大阪芸術大学特任教授、同志社女子大学嘱託講師。



小貫 岩夫(テノール)

同志社大学神学部卒業後、大阪音楽大学卒業。同志社時代は同志社グリークラブに所属しソリストとして一時代を築いた。音大在学中の95年「魔笛」タミーノ役に抜擢され、テオ・アダムと共演しデビュー。この成功により翌年、ケムニッツ市立歌劇場(ドイツ)に招聘出演し地元紙より好評を得る。文化庁オペラ研修所第11期修了。98年度文化庁派遣でミラノへ留学。帰国後数々のコンクールで優勝・入選し、二期会、新国立劇場を中心に活躍。『鳴神』(市川團十郎演出)、『コジ・ ファン・トゥッテ』(宮本亜門演出、文化庁芸術祭対象受賞)、07/10年二期会 『魔笛』タミーノ役(実相寺昭雄演出)、11年佐渡裕プロデュース『こうもり』アルフレード役などで喝采を浴びた。 近年は13年から3年連続で二期会のオペレッタの主役や、18年には東京二期会公演『魔弾の射手』(ペーター・コンヴィチュニー演出)の主役マックスを務めるなど、新たな境地の開拓に挑戦し続けている。 コンサートでも、主要オケとの共演で高い評価を得ている他、テレビ・ラジオにも度々出演。 2011/13/15年にウィーンオペラ舞踏会管弦楽団のニューイヤーコンサートのソリストとして舞台を 飾った。2010は年からは毎年、東京と大阪でリサイタルを開催し好評を得ている。2013年平成天皇皇后両陛下御親覧のチャリティー・ボールで演奏しお言葉を賜る他、フィレンツェではイタリア 元首相夫妻主催のコンサートに招かれた。合唱団の指導者としては関西学院グリークラブ、慶應義塾ワグネル・ソサイエティー男声合唱団、立教大学グリークラブ男声、同志社グリークラブ、法政大学アカデミー合唱団、東京アカデミー合唱団、しなの合唱団などのヴォイストレーナー、また 大阪外国語大学グリークラブOB(東京)の指揮者として活躍している。二期会会員。東京藝術大学オペラ専攻非常勤講師。



井原 秀人(バス)

東京文化会館での黛敏郎:オペラ「金閣寺」主演・溝口の成功により、出光音楽賞を受賞。大阪での作曲者追悼公演は、ABC国際音楽賞、三菱信託音楽賞、大阪舞台芸術賞を受賞した。三善晃:オペラ「遠い帆」、一柳慧:オペラ「愛の白夜」(世界初演)、一柳慧:オペラ「光」(世界初演)、ベルク:オペラ「ヴォツェック」にて主演を務め、絶賛を博す。オペラのレパートリーは幅広い。一方、コンサート歌手としても活躍。作曲者ペンデレツキ自身の指揮による「7つのエルサレムの門」、チョン・ミョンフン指揮ベートーヴェン「第九」、ヴェルディ「レクイエム」のソリストのほか、新国立劇場、びわ湖ホール、新日本フィル、東響、読響、日フィル等の自主公演に多数登場。これまでに出光音楽賞、村松賞大賞、兵庫県芸術奨励賞、神戸市文化奨励賞、神戸灘ライオンズクラブ音楽賞、松方ホール音楽賞大賞、ブルーメール賞、ABC音楽賞・クリスタル賞、大阪舞台芸術奨励賞、井植文化賞等を受賞。元同志社女子大学教授。